ごあいさつMessage from the President

植物の病害虫が新天地に侵入すると、農産物や緑の資源に大きな被害をもたらし、また、侵入・蔓延した病害虫を根絶することは極めて困難です。

特に我が国は海に囲まれた島国であり、鎖国政策という歴史的背景がそれまで病害虫の侵入を阻んできました。

しかし、明治以降貿易が盛んになるにつれ、多くの病害虫が侵入し、農業生産は重大な脅威に晒されることになりました。

このため大正3年(1914年)に日本の植物検疫が開始されました。

国際貿易の活発化により、我が国に輸入される農産物の種類と数量も大幅に増加しています。更に交通手段の発達は大量輸送と短時間移動を可能にし、病害虫の侵入リスクは従来にも増して大きくなってきています。

我が国の植物に被害をもたらす検疫病害虫の侵入を未然に防ぐため、植物検疫によって有害な病害虫が発見された場合には、消毒・選別・除去・廃棄処分などが必要になります。

弊社におきましては、横浜港・川崎港・東京港・鹿島港・羽田空港・成田空港等での消毒作業の実施が主たる業務となっております。

昭和30年の創業以来、「可能な限り迅速に、確実な消毒を安全に実施する」という三つの目的の一斉実現を社是とし、病害虫の侵入阻止という社会的にも重要な役割の一端を担っております。


代表取締役社長 金城 浩司